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幼少期は名門の御曹司として育つ
岩田剛典さんは1989年、愛知県名古屋市にて誕生しました。実家は高級靴の老舗メーカーを営む会社経営者の家系で、幼少期から裕福な家庭環境で育ちました。小学校から高校まで名門私立の学校に通い、学業優秀、スポーツ万能という、まさに文武両道のエリートとして知られていました。しかし、そんな岩田さんの中には、型にはまらない“自分だけの道”を探したいという思いが、心の奥に秘められていたのです。
慶應義塾大学に進学し、人生の方向性に迷い始める
岩田さんはそのまま慶應義塾大学法学部に進学。順風満帆に見える人生ですが、大学時代には「このまま家業を継ぐべきなのか、それとも別の道を模索するべきなのか」と、自分の将来について深く悩む時期があったといいます。周囲には将来有望な仲間ばかりで、自分自身も安定した未来が見えていた中で、彼の心には漠然とした“違和感”が芽生えていたのです。そんな中、ある出会いが岩田さんの運命を大きく変えることになります。
ダンスとの出会いが運命を大きく動かした
大学1年の頃、友人に誘われて訪れたダンスサークルのステージ。ここで初めて本格的なストリートダンスに触れ、「自分もこんな風に体で表現したい」と強烈に感じたと言います。その後、岩田さんは慶應の有名なダンスサークル「Dancing Crew JADE」に加入。持ち前の身体能力と努力で急速に上達し、次第に大学内でも注目を集める存在になっていきました。この頃から「ダンスを仕事にしたい」という思いが芽生え始めます。
三代目 J SOUL BROTHERS のオーディションに挑戦
大学3年生のとき、LDHが主催する三代目 J SOUL BROTHERS のパフォーマーオーディションの情報を聞きつけた岩田さん。迷いながらも「このチャンスを逃したら一生後悔する」と覚悟を決め、エントリーを決意します。周囲の友人や家族は大反対。「将来のある慶應ボーイがなぜ?」という声も多かったそうですが、彼は誰よりも真剣にダンスと向き合い、オーディションに臨みました。そしてその結果、見事合格。2010年、正式に三代目 J SOUL BROTHERS のメンバーとしてデビューすることになったのです。
EXILE加入というさらなる飛躍
2014年には、EXILEの新メンバーを決める「PERFECT YEAR 2014」のプロジェクトの一環として行われた「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」に挑戦。すでに三代目としての人気も高かった岩田さんですが、さらに自分を高めたいという強い意志から、再び挑戦の場に身を置いたのです。激戦の中、厳しい審査を勝ち抜き、見事EXILE加入を果たします。二つのビッググループに所属するという異例のキャリアが、彼の真の実力を物語っています。
演技の才能にも開花し俳優としても活躍
ダンサーとしての活動に加え、岩田剛典さんは俳優としても頭角を現します。2014年のドラマ『ディア・シスター』で俳優デビューすると、その爽やかなルックスと誠実な演技でたちまち話題に。以降、『植物図鑑』『崖っぷちホテル!』『シャーロック』など、ドラマ・映画ともに多数の作品に出演しています。演技への情熱も非常に強く、現場では誰よりも台本を読み込み、細かな表情の演技までこだわるプロ意識を持っています。
家業を継がずに芸能の道を選んだ覚悟
岩田さんにとって、“家業を継がない”という選択は非常に大きな決断でした。実家は名門企業であり、両親からの期待も強かったはずです。しかし、彼は「自分の人生は自分で決めたい」「やりたいことに命をかけたい」と考え、覚悟を持って芸能の世界に飛び込みました。その姿勢はファンのみならず、多くの若者にも勇気と刺激を与えています。迷いながらも挑戦するその姿勢が、今の岩田剛典を形作っているのです。
岩田剛典のデビュー秘話が教えてくれること
岩田剛典さんのデビュー秘話は、“安定した道”から“情熱の道”への大きなシフトチェンジを物語っています。名門大学からの就職ではなく、リスクのある芸能界という未知の世界に飛び込んだ彼の決意と努力は、多くの人に勇気を与えるものです。どんな環境に生まれても、自分自身の人生を自分の意志で切り開くことができる──その体現者こそが岩田剛典さんであり、だからこそ人々は彼に惹かれ、応援し続けているのです。