映画・ドラマ・舞台と幅広く活躍し、今や演技派俳優の代表格ともいえる仲野太賀さん。
どんな役にも自然に溶け込む演技力と、親しみやすい人柄で多くのファンに愛されています。
実は彼、芸能一家の出身でありながらも、あえて“自分の力だけで勝負する道”を選んだことで知られています。
本記事では、仲野太賀さんのデビュー秘話や俳優としての覚悟、名前の変遷にまつわる裏話を詳しくご紹介します。
目次
芸能一家に生まれるも「七光り」を避けた幼少期
仲野太賀さんは、俳優の中野英雄さんを父に持つ芸能一家の出身です。
しかし太賀さん自身は、芸能活動において「親の力を借りない」「自分の実力でやっていきたい」という強い信念を持っていました。
そのため、芸名からも“中野”を外し、「太賀」として活動を開始。
この決断には、俳優としての覚悟と独立したアイデンティティを持ちたいという強い思いがありました。
デビューは13歳!映画『バッテリー』で俳優人生がスタート
仲野太賀さんのデビューは**2006年、13歳のときに出演した映画『バッテリー』**です。
この作品をきっかけに俳優としての道を歩み始めました。
同世代の俳優たちと切磋琢磨しながらも、派手な注目を浴びることなく、地道に実力を重ねていく“職人型”の俳優人生が始まったのです。
若手時代は脇役・端役の連続…それでも演技に真摯だった日々
デビューからしばらくは、脇役や一言しかないような端役が中心でした。
しかし、どんな小さな役でも真剣に向き合い、与えられた役を丁寧に演じることで確実に評価を積み重ねていきます。
「とにかく現場に出て、経験を積むことが大事だと思っていた」という彼の言葉からも、役者としての誠実な姿勢が感じられます。
実力派俳優へと大きく飛躍した作品は『今日から俺は!!』
2018年放送のドラマ『今日から俺は!!』では、西森博之原作のヤンキーギャグ漫画を原作としたこの作品で、今井勝俊というコミカルな役を熱演。
シリアスな役が多かった仲野太賀さんが見せたギャグ演技に「こんなに振り切れる人だったのか」と驚きの声が集まり、一気に知名度が上昇します。
この作品をきっかけに、バラエティ豊かな役柄に挑戦する機会が格段に増えていきました。
改名の理由と“仲野太賀”という新たなスタート
2019年6月、太賀さんは芸名を「仲野太賀」に改名しました。
これは、「自分のルーツである“仲野”という姓を受け入れつつ、役者として新しいスタートを切りたい」という思いからでした。
改名以降は、主演作が増えるなど活躍の幅もさらに広がり、“仲野太賀”としての第二章が本格的に始まったといえます。
まとめ|仲野太賀さんのデビュー秘話は、“七光り”ではなく“自力で輝いた役者魂”の物語
仲野太賀さんのデビュー秘話は、芸能一家の出身というバックボーンがありながらも、自らの力だけで評価を勝ち取ってきた努力と信念のストーリーです。
長い下積みを経て、今では映画やドラマに欠かせない俳優の一人となりました。
これからも、“地に足のついた役者”として多くの名作を彩ってくれることでしょう。